昔話を少ししましょう。
大型コンピュータ(IBM製、またはIBM互換機)でプログラムを動かす時、まずはプログラムを書きます。
初期の時代はまず、紙(コーディングシート)に鉛筆でプログラムを書いていました。
紙に書かれたプログラム(ソースコードといいます)を間違いがないか、机上でじっくり確認します。(机上デバッグといいます)
十分に見直しして、これで良しとなったら、キーパンチャーにプログラムのコーディングシートを渡して、パンチカードにパンチしてもらいます。(IBMのコンピュータにはパンチカードシステムというのが使われていました)
パンチカードとはこういうのです。
このカード一枚がプログラムの一行です。1,000行のプログラムだと、単純に言ってカードが1,000枚になります。
それをコンパイルするためには、大型コンピュータに、このカード(1,000枚)を翻訳せよと指示しなくてはいけません。その指示のために別途、JCL(Job Control Language:ジョブ制御言語)という指示用の言語があります。面倒ですね(苦笑)
JCLで書いた指示書(これも一種のプログラムです)もパンチカードにパンチされます。
これらのパンチカードを一定の順に並べて(実際は一塊りになります)、カードリーダー(カード読取り機)にセットし、読み込ませます。IBMの記事を参考に載せておきます。
https://www.ibm.com/blogs/systems/jp-ja/dream_punchedcard/
この記事で紹介されているのが、昔のカードパンチ機とカードリーダーです。 これを読み込んだら、翻訳(コンパイル)がされ、多くの場合、プログラムの実行も同時に指定するので、その結果がプリンターに出力されます。 ほとんどの場合、1回でいきなりうまく実行されなくて、そもそもコンパイルで誤り(エラー)が出ることが、度々あります。その結果メッセージを見て、プログラムの間違いを探して直す。デバッグすると言います。 これを何回か繰り返して、プログラムの実行をする。その結果が適切なものであったとなれば、ようやくこのプログラムの完成です。 結構、面倒でしょう(苦笑) (続きます)
参考に下の記事を載せておきます。大塚商会さんの記事です。
https://mypage.otsuka-shokai.co.jp/contents/business-oyakudachi/nostalgic-office/2018/02.htmlhttps://mypage.otsuka-shokai.co.jp/contents/business-oyakudachi/nostalgic-office/2018/02.html
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