コンピュータとプログラミングの変遷(ちょっとした経緯)

コンピュータでも色々あります。IT業界で仕事をしている、と一言で言っても、対象となるもの(コンピュータ)が違えば、開発方法も考え方も随分違います。

コンピュータの本体が目に見えやすいものと、ちょっと見にはわからないものにまず分けます。

- 業務処理用コンピュータ
- 機器制御用コンピュータ

業務処理用のコンピュータは、原則として皆さんが目で見てこれがコンピュータだと分かるものです。実は後々、この説明が嘘になる(苦笑)ということも説明します。
クラウドシステムが世の中に出てきましたからね。この記事ではクラウドのことは一旦、忘れてください。

以前は、業務処理用コンピュータは、目に見えやすいものでした。

さて、機器制御用コンピュータは目で見てすぐにそれとは分かりません。何らかの機械(工業機械、家電製品、車 等々)の内部に搭載されていて、直接は目で見えないからです。現代の多くの機械・製品にはコンピュータが入っていたりします。

ここでは、目に見える業務処理用コンピュータのことを話します。ただ、機器制御用コンピュータも本質的には同じものだということを覚えておいて下さい。

ところで、以前の記事で現代のコンピュータは「ノイマン型」でプログラム内蔵方式だと説明しました。
したがって、現代のコンピュータの多くに使われているマイクロチップ(これ自身がコンピュータであると言ってもよいです)を使っていても、いわゆる電卓は説明から省きます。

とは言え、ネタ話的には、マイクロチップ開発の巨大メーカーIntel(インテル)が最初に作ったマイクロチップ(4004と言います)は最初、電卓に使われて普及したので、プログラム内蔵方式ではありませんが、コンピュータの歴史ではちょっとした重要なポジションにあるということだけ、言っておきましょう。

また、私が大学生くらいの時に、「プログラム電卓」と言って簡単なプログラムを内蔵して動く電卓が普及しました。これはコンピュータだと言ってもよいのですが、今ではコンピュータとして使うことはほぼありませんし、これもある意味で電卓を動かす「機器制御用コンピュータ」だとも言えます。

(続きます)
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