現代の様々なシステムや工業製品(機器、家電)の多くにコンピュータが使われています。コンピュータを使うことでシステムや機械をきめ細かく制御し、必要な業務処理をし、より良い結果を出すためです。コンピュータ無しで動かしていた時より、高度で緻密な制御や処理が可能となりました。 現代の電気炊飯器にはコンピュータが使われています。ご飯を炊くのにも、より美味しく炊くためには温度や炊飯時間などを緻密に管理しないといけない。それをコンピュータが担当します。 車やオートバイのエンジンに燃料(ガソリン)を供給する装置は、昔はキャブレターでした。燃料供給は非常に緻密な処理を要求されていて、キャブレターも高度に複雑で精密な仕組みをもっていたりしました。でも、キャブレターは燃料供給を機械的に行うので、なかなかこれが難しいのです。冬の寒い朝など、エンジンが簡単に始動しなかったりしました。そういう時は「チョーク」を使ったりするのです。今の若い人たちは「チョーク」って知らないでしょう(笑) さてこれが、現代の車やオートバイはコンピュータ制御のFI(Fuel Injection)になりました。状態をセンサーが読み取ってデータ化し、コンピュータで処理して、最適な燃料供給ができるようになりました。それで、始動性もトータルな走行性能も向上し、同時に燃費が良くなりました。 後々、話に出てきますが、コンピュータが入っているどころじゃなくて、それがインターネット(通信ネットワーク)に繋げられるようなものも出てきました。 至る所で使われている「コンピュータ」も昔は「電子計算機」で、使い方は大体、決まっていました。 今では呼び名だけでなく、使う場所も、使う目的も、使われ方も変わった。 そして、単なる計算機ではなくなって「コンピュータ」になったと。もっとも、Computeという英語の意味は「計算する」という意味なので、訳したら同じなんですけれどね(笑) 日本語と英語であえて使い分けてみた・・・違う感じがするでしょ(笑) さて、本質的なことを言うと、電子計算機だったコンピュータは、現在は「コミュニケーター」に近いものになっていますね。何かと繋がり、情報を共有し、それを元に処理(計算)する。そういうものになったということです。
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