日本の商用コンピュータの初期の頃のものでは何が一般的だったのかよく知りませんが、わたしが(大型)コンピュータで仕事をしていた頃は、IBM互換機でした。今から35年ほど前のことです。 富士通の大型コンピュータだったのですが、3種類の使い方がありました。 1. バッチ処理 ジョブを実行して結果を出力します。 2. TSS(タイムシェアリングシステム) コンピュータのプログラム開発などをする場合、CPUの処理する割り当て時間を細かく分割して、複数の処理をします。人間には同時に並行処理しているように見えます。 3. オンライン・リアルタイム処理 リアルタイムで、トランザクションとして実行して結果を出します。 TSSはコンピュータ技術者が端末を操作して、開発や運用をする時に使うのが主な使われ方でした。実際の業務でも使えますが、直接コンピュータを操作するのは、大型コンピュータのことを分かっている専門家・技術者でないと難しいのです。 一般のユーザーが何かの処理(業務処理、システム保守処理)をする場合で、結果はすぐに出なくてもよい、データは大量だ、という場合だったら「バッチ処理」をするのが普通でした。 企業などが日常業務をする時、リアルタイムにコンピュータで何か処理したり(即座にデータ処理されます)、特に、データベースを扱ったりする場合は「オンライン・リアルタイム処理」になります。 これは一般のユーザーが決められた手順通りに操作して作業できるところまで、コンピュータ操作システムが作り上げられている個別の業務システム向けの方式です。銀行のATM(現金自動預け払い機)がその典型です。 当時は大型コンピュータを”メインフレーム”と呼んでいました。 コンピュータの呼び方も時代と共に結構変わって、同じ言い方しているけれど、違うものを指す場合もあったりするので厄介です。 例えば”ワークステーション”という言葉は時代と共に、ずいぶん違っています。 ワークステーションで事務処理を合理化しよう・・・というようなことをしてきた企業の皆さんも多いと思います。それはほとんどの場合は、オフィスコンピュータと呼ばれる中・小型コンピュータで事務処理に特化したもののことです。 オフィスコンピュータの使い方は上記の解説とは違っていますが、パソコンに近いのはオフィスコンピュータかもしれませんね。
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