日本でも、昭和30年代くらいから電子計算機の商用が進んできました。昔の電子計算機は国の行政機関や大企業が特定の業務にだけ使うのが通常でした。高価で、巨大で、大量・大規模なデータ処理用だったからです。運用・保守にも高度な技術と、たくさんのコストがかかりました。また動かすために多くの(高度)専門技術者が必要でした。
この頃、コンピュータメーカーは時代の花形でした。
国内外のメーカーと言えば、IBM、バロウズ、ユニバック、NCR(ナショナルキャッシュレジスタ)、富士通、日立、東芝・・・でしょうか。それらの中心的存在はIBM(International Business Machines)です。コンピュータの巨人と呼ばれていました。日本の電子計算機(今後は「コンピュータ」と言います)は、基本的にIBMのコンピュータの互換機だったと思っていいです。
当時、日本国内の大型コンピュータでIBM互換機じゃないのもありましたが、わたしは使ったことがありません。
それでもちろん、世界のコンピュータメーカーはたくさんありますから、IBM以外のコンピュータはIBMのコンピュータとは違います。当たり前ですが。
何が違うかって? まず性能が違う。それから使い方が違います。
つまり、OS(オペレーティングシステム)が違うということです。
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