プログラムを書く時の基本的な考え方(6)

実際の構造化プログラミングの概要イメージを説明します。
「プログラミング言語C」では、最初に有名なプログラム

  main(){
​	  printf("Hello,world.");
  }

があります。(版が違うと、プログラムの記述の詳細が少し違うかもしれません)
このプログラムは、ディスプレイ(モニターと言うこともありますし、コンソールという人もいます。「標準出力」という言葉を使う人もいます)に

  Hello,world.

と表示するプログラムです。表示は「出力」の一種ですから、Hello,worldと出力するプログラムと言ってもよいです。
これはとても有名で、「こんにちは、世界」「世界よ、こんにちは」「(世界よ、みなさん)よろしく」くらいの意味ですね。
これからコンピュータで世界にご挨拶、プログラムで世界にデビューする、みたいなイメージが湧いてきます。

これが世に出てから後、多くのプログラミング学習では、まず最初のプログラムが、この

「Hello,world.」を出力するプログラム

になりました。
これは単純な処理で、極めて簡単なプログラムですが、結構深い意味があります。プログラムでまずするのが、機能の実行だということがあります。データを扱うのはちょっと先です。まずは(何かの)動作を実行する。ここでは「Hello,world.」を表示・出力するということです。

そして、次はもう少し複雑な機能について学んでいく。
そういう手順でいきます。データのことは一旦忘れましょう。
機能を実行するためにもう一つ重要な点がここにあります。(C言語では)機能を表すのは「関数(function)」だということです。上記のプログラムの

  main(){

  }

の部分が関数(function)です。mainと書いてあるのは、おまじないの決まり文句です。これをmain(メイン)関数といいます。
C言語では、main関数をまずは実行する、という仕組みになっています。
ということで、プログラムを書くというのは、このmain関数の中身を書くということです。

  main(){

    プログラムの記述①
    プログラムの記述②
    プログラムの記述③

  }

のように書いていきます。

上のプログラムはまず、プログラムの記述①を実行し、次にプログラムの記述②を実行し、次にプログラムの記述③を実行するということになります。

単純で、分かりやすいでしょう。

しかし、前に説明したように(多分、予想できていると思いますが)、実際のプログラムはもっと複雑です。
どういうことか次の解説で説明しましょう。


(2022-03-09〜2022.03.23)



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