プログラムを書く時の基本的な考え方(1)

プログラミングする(プログラムを書く)時の基本的な考え方というのがあります。

プログラム言語の発展の歴史に沿って考えると良いので、それを少し話すことにします。

最初のプログラムが何だったか・・・というのは実はよく分かりません。現代のコンピュータはプログラム内蔵方式の電子計算機ですから、プログラムは二次記憶であるデータ保存装置(磁気テープ装置とか磁気ディスク装置とか)から読み出して、一次記憶であるメモリーに蓄えられます。それを中央処理装置(CPU)が実行します。

プログラムには入力と出力があり、それらは基本的には数値データですから、入力となる数値データを読み込んで処理し、出力となる数値データとして書き出す、というのが基本です。

入力や出力のデータは多数の数値の集まりで、一定の規則によって並んで保存されていると思ってください。そういうデータの集まりを「ファイル」と言います。

ここでまず、プログラマ(初期の時代のプログラマ、そのうちに今の時代のプログラマが出てきます)は次のように認識していました。

コンピュータのプログラムでは2つの重要な要素がある。

- プログラム(機能としての処理)
- データ(処理すべき対象で入力と出力がある)

です。実際にコンピュータが動作する時に、実行されているプログラム処理は、「プロセス」とか「タスク」とか、いくつかの表現で言い表されることになります。

この認識は非常に重要です。まずは初心者は、歴史的な経緯に沿って、このことを覚えるのが良いでしょう。

この場合、プログラムを書くということはデータを意識しつつも、「処理を如何に書くか」ということになります。つまり、「どういう手順でデータをどう処理するか」・・・です。

それはちょうど、料理のレシピを書くことに似ています。

また、運動会や演奏会のプログラムにも似ています。最初に何をするか、次に何をするか・・・ということです。

「何をどの順番で行うか」というのがプログラムのスタートラインだと思ってよいでしょう。

(2022-03-01→2022-03-23)



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