Linuxを使う人のために(10):ファイル権限(パーミッション)を変えたい・・・chmod コマンド

前回の「Linuxを使う人のために(9)」でファイルにはアクセス権限の属性(パーミッション)が付いてる・・・という話をしました。パーミッションはLinuxの特徴の一つです。仕組みはUnixと同じです。

ファイルの所有者がアクセス権限を持っているのは当然ですが、所有者が所属する特定のグループや、そもそも全ての人に「読み・書き・実行」の権限を別々に指定することができます。

これを必要に応じて変更するのが chmod コマンドです。すぐ分かるように、change mode の意味ですね。

chmod モード(アクセス権限)ファイル名

chmodにはオプションがありますが、詳細は省略します。このコマンドの注目点はモード(アクセス権限)の部分で、”誰に+どんな権限を”付与するか・・・ということになります。

この部分は、[ugoa][+-=][rwx]となります。

u所有者
g所属グループ
oその他のユーザー
a全てのユーザーとグループ(結果的に、ugoと同じ)
”誰に”の部分
+指定したアクセス権限を追加
指定したアクセス権限を削除
=指定した権限のみを設定。指定しなかった場合は削除。
追加・削除・設定を指示
rファイルやディレクトリの読み出し可
wファイルやディレクトリの書き込み可
xファイルの実行可
アクセス権限内容

ということで、全てのユーザーに「読み書き実行」を付与する場合は a+rwx  となります。

アクセス権限については、以下の数値に対応させることができます。

0
–x1
-w-2
-wx3
r–4
r-x5
rw-6
rwx7
アクセス権限を8進数で表現

全てのユーザーに「読み書き」を指定するなら、読み(r)書き(w)を表す数値は”6”であり「所有者、グループ、全ユーザー」で3桁として、”666″と指定します。

例えば、test.txt というファイルに対して、全てのユーザーに読み書き権限を与える場合は、

chmod 666 test.txt

となります。数値(8進数)で指定すると一度に「所有者、グループ、全ユーザー」に対するアクセス権限を設定できるので便利ですね。

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