Linuxのファイルシステムは階層構造をしています。階層構造を作るには、ファイル(やディレクトリ)を入れるための”ディレクトリ”が作れなくてはいけません。
サンプルとして、/home/pitoの下にwkというディレクトリを作成し、その下に順次、図のようなディレクトリを作成しました。図中の四角形は全てディレクトリです。
ディレクトリを作成するコマンドは mkdir です。make directory の意味です。
mkdir [オプション]ディレクトリ名
まず、wkディレクトリを作るために、/home/pito ディレクトリでコマンドプロンプトから、
mkdir wk
を実行しました。また、
cd wk
としましたので、現在のカレントディレクトリは /home/pito/wk となっています。
mkdir コマンドには以下のオプションがあります。オプションに、
-p を指定すると階層ディレクトリを作成します。ターミナルの図で、
mkdir -p dir01/dir02
としていますが、その結果、wkディレクトリの下にdir01ディレクトリが作成され、その下にdir02ディレクトリが作成されます。階層ごとの全部のディレクトリを作成できます。
-v を指定するとディレクトリを作成する時に、情報を表示します。
mkdir -v dir03
を実行すると、”mkdir :ディレクトリ ‘dir03’ を作成しました”とディスプレイ(標準出力)に表示しています。
-m を指定するとディレクトリのパーミッションを作成と同時に指定できます。
パーミッションについては別の記事で詳細を紹介しますが、ディレクトリやファイルのアクセスをコントロールする属性のことです。
ディレクトリを削除するコマンドは rmdir です。remove diretory の意味があります。
rmdir [オプション]ディレクトリ名
rmdirコマンドはディレクトリを削除しますが、空のディレクトリしか削除できません。つまり、ディレクトリに何かが入っている状態では「削除」できません。何かとは、ファイルまたはディレクトリです。
削除したいディレクトリの下に子ディレクトリが存在している場合、それぞれのディレクトリが空のディレクトリであれば、オプションを指定して子ディレクトリまでを階層的に削除することは可能ですが、使用をオススメしません。
したがって、オプションについてはここでは詳細は省略します。ディレクトリを削除するには、事前にディレクトリの直下に何もない状態にしてから削除する(rmdir)のだと覚えて下さい。
コメント