昔のパソコン(MS-DOSで動いています)でファイルと言うといくつか種類がありました。
(今どきのWindowsでも同様ですが)
- 実行可能ファイル(プログラム)
- テキストファイル
- 特定の内容をもったテキストファイル(プログラムの設定ファイル)
- 文章などのテキストファイル
- データファイル
- 特定のデータファイル(データベース、ライブラリなど)
- 一般のデータファイル
MS-DOSではこれらのファイルを区別するのに拡張子をつけます。拡張子はファイル名の最後に.(ドット)で始まる3文字を付けたものです(でした)。
Windowsになってから拡張子は1〜4文字のものが使われるようになりました
例えば、prog1.comという名前のファイルの拡張子は.comで、MS-DOSでは実行可能ファイルを表しています。.exeという拡張子のものも実行可能ファイルです。
letter01.txtだとテキストファイルです。MS-DOSのtypeコマンドで中身を見ることが出来て、何らかのテキスト(文字、文章など)が入っていると考えられます。
MS-DOSでの約束事でファイルには必ず拡張子をつけることになっており、それがファイルの種類を表します。付けられた拡張子(名)と中身がちゃんと一致している事が大事です。
.comとか.exeという実行可能ファイルの拡張子を付けていても、中身が実行可能なプログラムでなければ何の意味もありません。むしろ、MS-DOSに誤った情報を与えて混乱を招きます。
拡張子は非常に重要で、これを正しく認識するのもパソコン使いの役割でした。ちなみにWindowsではファイル名よりもアイコンをみて処理をするので、拡張子を意識しない人たちが多数だと思います。エクスプローラでも、拡張子を表示しないのが標準(デフォルト)になっています。ただ、Windowsでもファイルには拡張子がちゃんとあります。
ファイルシステムを上手に使うには、この拡張子は一定の役割を果たしていました。
拡張子を見ながらファイルを探す・・・ということが度々ありました。また、ファイルを種類別に保存する時など、拡張子を見て分類することができるので分かりやすいのです。
UnixやLinuxでは拡張子という考え方がありません。ただ、ファイル名の一部に種類を表す文字列(拡張子のようなもの)をつけて分かるようにすることはあります。
Windowsの元になったMS-DOSではファイル名には必ず拡張子があって、ファイルの種類を表しているということを記憶しておいて下さい。
また、ファイル名の拡張子より前の部分は英数字で8文字(8byte)以下でなくてはならないという約束もありました。日本語を使うと一文字で2byte(英数字2文字分)を使うので、日本語4文字以内ということになります。結構、制限がきつかったですね(苦笑)
Windowsではこの制限はかなり緩和されています。単体のファイル名で256文字以下であればよいはずです。現実にはその他のファイルシステムとしての制限がありますが、ここでは詳細は割愛しますね。ずいぶん長いファイル名もつけられるようになったと思っておけばよいでしょう。
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