PhotoScape(フォトスケープ)と言います。ウィンドウズ版しかありません(苦笑)
これがリナックスで使えたらいいのになぁ・・・と思っていましたが、ありません。実はリナックス上でウィンドウズのソフトを動かす方法があるので、それを使ってフォトスケープを動かしていたこともあるにはあります。
しかし、うまく動作しなかったり表示に問題があったりして今はやめました。代わりにgThumb(ジーサム)とかPhotoCollage(フォトコラージュ)とか、いざとなったらGIMP(ギンプ)とかを駆使して画像編集をします。
ウィンドウズがあまり好きでない私にとっては、悔しいことに、このフォトスケープは画像編集(写真を扱うこと)では最強なのです。最近、ウィンドウズPCも使ってるので、久しぶりにフォトスケープをウィンドウズPCにインストールしました。
これがフォトスケープのメインウィンドウです。
- 画像閲覧
- 画像編集
- 一括編集
- ページ
- 結合
- GIFアニメ
- 印刷
- 分割
- スクリーンキャプチャ
- カラーピッカ
- RAW変換
- リネーム
- 用紙印刷
という13種類の処理が選べます。
写真(画像)を閲覧する時はこんなウィンドウが開きます。
編集画面です。この編集機能がスゴイ。
私がよく使っていた、すごく気に入っている機能は「フィルム効果」です。元々、フィルムカメラで写真を撮っていた世代だと分かるのですが、フィルムにも色々種類があって、ポジフィルム(リバーサルフィルム)っていうのがあります。よく使われるのはネガフィルムです。ポジフィルムはスライドを作るフィルムで、フィルム自体に普通に写真画像が映り込みます。
フジフィルムが販売していた有名なポジフィルムに、ベルビアとプロビアがあります。同じ条件で写真を撮った時に、ベルビアはビビッドな画像に、プロビアはナチュラルな画像になります。昔のフィルムカメラでの撮影は、フィルムの種類によって撮った写真のイメージが違うのです。
だから私たちはベルビアで撮りたいとか、プロビアにしようとか、色々考えてました。もちろん、一般に普及していたネガフィルムもよく使います。ネガフィルムにもメーカーや製品の違いで撮れる写真の色合いとか味とかに違いが出る。
フィルムはいろいろ使いました。それが面白かった。
さて、今やデジタルの世界。フィルムはめったに使わない。でも昔懐かしいフィルムの雰囲気が忘れられない私たちの世代に響く機能がフォトスケープにあります。フィルム効果を選ぶと6つの種類の処理が出てくる。さらにその効果の度合いを「低・中・高」の3段階に分けています。
- シネマ
- 交差処理
- Velvia(ベルビア)
- Provia(プロビア)
- Portra(ポートラ)
- Agfa(アグファ)
話が長くなるので、ここでは省略しますが、画像をそのフィルムの味に似せてくれる。そういう処理が「フィルム効果」です。
これはフィルムカメラで写真を撮っていた私たち世代には堪えられない機能なんです。ベルビア風になる、プロビアみたいだ・・・と思うだけでワクワクする。
趣味で、昔のポラロイドカメラを使う人が今でもいると思いますが、ポラロイドの写真の雰囲気に近いのはコダックの「ポートラ」やアグファのフィルムだったりします。ホワッとした感じ(?)と言えば伝わるかな・・・。日本のフジフィルムはシャープで鮮明な映りが素晴らしい。ところが海外のフィルムはなんとなくホワッとしていて鮮明さに欠ける。ところがそれがいい味になっているということがある。
そういう写真が作れる。
実はPhotoShop(フォトショップ)でも、もちろん出来るんです。フォトショップに出来ないことはない・・・と言ってもいい。でもフォトショップは高額なソフトで、使い方も難しい。無料のソフトのGIMP(ギンプ)でも出来ます。ギンプは無料なのに、相当の高性能ソフトです。ただ、使い方が難しい。
プロの画像編集者でなくても、写真をちょっと処理して、雰囲気や味わいを変えたい・・・そんな時にPhotoScape(フォトスケープ)です。無料です。それで、フィルムの味わいが作れます。実はそれだけでなくて、コラージュ写真も作れます。複数の画像からGIFアニメも作れます。綺麗に印刷もできます。
「フィルター」を選べば、さらに多くの処理がそこにあります。
画像にテキストを入れることもできます。ちょっとしたアイコン画像のようなものも入ります。
まったくもって申し分ない、写真家向けソフトです。画像編集者向け、高機能画像編集ソフトではないのです。
私と同世代で、フィルムカメラで写真を撮っていたフォトグラファーの皆さん、デジタル時代でもフォトスケープを使えば、昔懐かしいフィルムカメラの感覚を味わえますよ。
詳しくは旭IT塾で私が教えます。
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