昔、仕事でよく使っていたワークステーションはステラ(Stellar)といいました。当時、1,000万円以上だったのではないかと思います。いくらなんでも高いですよね(苦笑)
高価だと、なかなか一般には普及しない。
パソコンも高かった時代ですが、それでも50万円〜100万円くらいでは買えた。
今では10万円を切る値段のパソコンもありますから、時代も変わりました。沢山売れると、大量生産の対象になりますから安くなるのですね。
パソコンが普及し始めたのは、アプリケーションソフトが使えるモノになってきたからですね。
パソコンのコンピュータとしての進歩は、OSとアプリの両方の発展によります。特にアプリでは、マイクロソフトがオフィスソフト(ワード、エクセル等)を進化させたことが大きい。
パソコンで日本語が使いやすくなったというのも重要でした。
そして、OSがウィンドウズになった。
もともとは、文字表示のパソコン画面を見ながらキーボードを打って、コマンド入力していた。そういう方式をCUI(シーユーアイ:Character User Interface)といいます。パソコンを使うためにコマンド(命令)を覚えなくてはいけなかった。
コマンドは「呪文」のようなものです。
ファイルの中身を見るには、type (ユニックスでは cat )というコマンドを使うとか。どんなファイルがあるのか確認したい時は、dir (ユニックスでは ls )と打てとか。
ところが、これがウィンドウズになったら、画面はデスクトップといって机みたいなイメージの画像が表示される。そこでウィンドウを開いて、ウィンドウの中で作業する。文字でなくて、見ているのは画像(グラフィックイメージ)です。
操作するのはマウス。マウスを手で動かすと、画面上の矢印(カーソル)も動く。マウスのボタンを押して(クリック)、操作を確定する。初めてでも何となく、操作できますね。
そういう、イメージを見ながらマウスのような操作装置を使う方式をGUI(ジーユーアイ:Graphical User Interface)といいます。
最初のウィンドウズは動きものろくて、使うのがイマイチでしたが、1995年にウィンドウズ95(Windows95)が発売され、その頃のパソコンの性能と相まって、これが結構使えるのです。
ユニックスワークステーションと使い勝手は遜色なくなった。大規模データの処理とか本質的な性能はまだまだなんですが、ユーザーが使う分には使いやすい。
ということで、パソコンが大普及。ウィンドウズ95はネットワーク対応が基本で、今のパソコンの原型となった。ネットワークケーブルをつないだらLANにつながるし、インターネットにも簡単につながるようになりました。
マイクロソフト恐るべし。
パソコン通信するのに、通信用モデムを買って、電話線につないで接続時間を気にしながらやっていたのが、ウィンドウズと同時期に通信業者は、「常時接続、使い放題」のブロードバンド回線というのを世に出した。月額いくら・・・という契約で接続時間を気にすることなく、インターネットにつなぐことができます。
そういう通信とコンピュータのインフラが、21世紀を目前とした1990年台後半に一気に花開きました。
インターネットを使えるのは、大学とか研究機関とか、一部の企業だったのが、一般利用者が使えるようになったのですから、その進歩たるや、革命的だと言って良いでしょう。
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