No.5 ワークステーションの本質は自由な通信です。

最初、ワークステーション(WS)の通信は狭い範囲に限られていました。ローカルなネットワークなので、LAN(Local Area Network:ラン)と言います。これが段々と広がって、LAN同士をつないで、WAN(Wide Area Network:ワン)になりました。

後に、このWANに重要な機能・方式を取り入れたものとして、インターネット(Internet)が出来ました。インターネットは世界中の通信網を網の目のようにつないで、通信回線がお互いを補完し合うことが出来ます。インターネットでは、ある通信回線が切れたとしても、他の回線を自動的に経由して通信が確保継続される仕組みになっています。つまり、一言で言えば「途切れない通信(回線)」です。

これは革新的な仕組みです。

それでインターネットは世界を繋ぐ通信として一気に普及しました。

WSも大学や研究機関で、爆発的に広がりました。これにはインターネットと同時にもう一つの理由があります。

WSのOSであるユニックスが無料だったからです。

ユニックスを創った研究者たち、(ケン・トンプソン、デニス・リッチー、ブライアン・カーニハン、ダグラス・マキルロイ、ジョー・オサンナ(ベル研究所)は、このOSを無料で提供したのです。

言っている意味が分かりますか?

「コンピュータ、ソフト無ければただの箱」と言われて、パソコンを買っても、それだけでは使えない。ソフトもお金を出して買わなくちゃいけない。

一体、いくらかかるの!?・・・とか思いますよね(笑)

OSもソフトの一種ですから、普通は有料です。わたしも最初、MS-DOSを手に入れるのに、結構払いましたよ。

それがね、ユニックスはただ(無料)なのです。ええぇ〜ですよね。

まあ、無料だとしても、それをコンピュータに載せる(インストールする)にはそれなりに知識や経験が必要なので、一般利用者には難しいのですけれどね。

とは言え、大学や研究所のコンピュータの専門家には朗報です。無料の、使いやすいOSが手に入ったのです。

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